みなさんこんにちは。解凍みかんです🍊
今回はエンジン塗装シリーズの最後、「実践編」です!
これまでのシリーズから来てくれた方はありがとうございます!
まだ読んでいないという方も、「説明編」では自家塗装や業者に依頼するメリット・デメリットや、塗装缶を選ぶ時のポイントを、「準備編」では私がエンジン塗装をした際に使用したものや理由などをまとめているので、ぜひ読んでみてください!
今回はいよいよ、実際の作業の写真を交えながらエンジン塗装の手順や注意点を説明していきたいと思います!
ー W400エンジン塗装に挑戦!シリーズの説明 ー
このシリーズでは、「エンジンの自家塗装に挑戦してみたい!」という方に向けて、私が行ったエンジン塗装のまとめブログとして3つの記事にわたって書いていきます。
1つ目の記事では「説明編」として、エンジン塗装をする手段や塗装の種類について、
2つ目の記事では「準備編」として、私がエンジン塗装をした際に使った物やその理由について、
3つ目の記事では「実践編」として、実際の作業の写真を交えながら手順や注意点を説明していきます。
「1.説明編」はコチラ↓
「2.準備編」はコチラ↓
塗装をする上でのポイント
まず初めに、塗装をする上でのポイントを説明します。
1つ目は、「1.説明編」でも述べたように、天気の良い、湿度の低い日に塗装することです。
塗料がうまくのらず、仕上がりが悪くなってしまう可能性があります。
2つ目は、使用する商品の使用方法をよく読むことです。
塗装缶には使用方法だけでなく注意点も書かれていると思います。これらをしっかりと読んで作業を行うようにしましょう。
3つ目は、時間にゆとりを持つことです。
日をまたぐ長い作業になるので、ゆとりをもって予定を開けておくようにしましょう。
私は2~3日ほどかかりました。
4つ目は、周囲の迷惑にならないように注意して行うことです。
塗装する際のにおいはあまりいいものではなく、周囲の方へ迷惑をかけてしまう恐れがあります。
周囲の方の迷惑にならないよう、場所作りを行う、許可を得て行うなどしましょう!
塗装の大まかな流れを説明
塗装が終わるまでの流れは、以下の通りです。
- 1.塗装前の準備
1-1.タンクを外す
1-2.中性洗剤で洗車する
- 2.下地作り
2-1.エンジンの表面をやすり掛けする
2-2.フィンの間をやすり掛けする
2-3.塵を落とし、水分を拭き取る
- 3.エンジン以外を保護する
- 4.いざ塗装!
4-1.シリコンオフで脱脂する
4-2.塗装する
4-3.重ね塗りをする
- 5.乾かす
- 6.完全硬化させる
- 7.おわり!
それではさっそく始めていきましょう!
塗装前の準備
1-1.タンクを外す
まずはタンクを外します。
W400の場合は、画像にあるボルトとホースを外したらタンクが外れます。
ホースを外す作業はラジオペンチを使うと楽なのでおススメです。
日をまたぐ作業なので、ボルトは無くさないように注意しましょう!
※この作業は次の「1-2.中性洗剤で洗車する」の工程の後でもいいかもしれません…
バイクに合わせて作業を進めてください!
1-2.中性洗剤で洗車をする
事前に用意した中性洗剤を使って、エンジンの汚れを落としていきます。
今回はJOYを使います。
エンジンを洗って、水で流します。
先ほど外したホースに水が入らないように、しっかりと保護しましょう!
また、画像ではあまり気にしていない感じですが、スパークプラグの部分は気を付けて洗った方がいいのかもしれません。
あんまり水が入っていいようなところでもないと思うので。
2.下地作り
2-1.エンジンの表面をやすり掛けする
洗ったら、エンジンの表面を紙やすりやブラシでやすり掛けしていきます。
紙やすりは240番の粗いものから400番、1000番と使いました。
ステンレスブラシは、240番の紙やすりと交互に使って作業しました。
前回の記事でも説明しましたが、塗装は下地が命です!
面倒な作業ですが、ここで手を抜いてしまうと仕上がりが悪くなってしまうので、根気強く頑張りましょう。
2-2.フィンの間をやすり掛けする
フィンの間はこんなに狭いです…
まず指は入りません。
そこで、今回は棒やすりや、紙やすりを棒やすりに巻いたものを使って作業しました。
2-3.塵を落とし、水分を拭き取る
やすり掛けが終わったら、やすり掛けで出た塵を落とすために軽く水で流します。
水で流したら水分を拭き取っていきます。
今回は、拭き作業でタオルの埃や糸がつくのがイヤだったので、キッチンペーパーで拭き作業をしました。
フィンの間は、エアダスターのノズルを差し込んで吹き飛ばして乾かしました。
拭くだけではまだ水が残っているかもしれないので、しっかり乾くまでしばらく置いておきます。
3.エンジン以外を保護する
しっかりと乾いたら、次はエンジン以外に塗料がつかないように保護していきます。
プラグキャップは抜き、穴に塗料が入らないよう中にキッチンペーパーを軽く詰めて、マスキングテープを穴のサイズに合わせて切って貼り付けました。
こんな感じになりました。
この後、オイルフィラーキャップを保護し忘れていることに気づいてテープで保護しました。
エンジンについているネジは1つずつテープで保護するのが大変だったので、ベベルギアカバーの2本だけ保護しました。
載せたまま塗装だと、どうしてもエンジンの上や下の何かと重なっている部分は塗れないなーと思いましたが、タンクで隠れるからいいかと割り切りました。
4.いざ塗装!
エンジン以外の保護が終わったら、塗装を始めていきます。
4-1.シリコンオフで脱脂する
まずはシリコンオフで脱脂をします。
エンジンの表面に油分が残っていたりすると塗料がうまく乗ってくれないので、これで油分を落としていきます。
4-2.塗装する
シリコンオフがしっかり乾いて脱脂できたら、塗料を塗っていきます。
塗装する前には防護服と防護具を着用するようにしましょう!
今回使用するのは、オキツモのワンタッチスプレーマフラー用です。
商品の説明欄には使用方法や注意事項が書いてあるので、使う前に確認しましょう。
事前に塗装缶をぬるま湯(30℃程度)で温めておくと、塗料の出が良くなります。
塗装するときには、塗装面から約30~40cm程離し、何もないところから塗り始めて、何もないところで塗り終わるようにして作業します。
画像でいうとこんな感じ。
エンジンの部分から塗料を吹き付け始めると、そこだけ厚塗りになったり、垂れてしまったり、塗りムラができてしまったりする可能性があります。
うすーく、一定のスピードで塗っていきます。ちなみに上の画像は確か1回目ですが、これは多いです。
何回か塗り重ねていくので薄く塗っていきましょう。
「ここちょっと薄いな」って思って吹き付けると塗料が垂れてしまうのでしないようにしましょう。
塗装するときに注意したことをまとめて紹介します。
塗装の時に気をつけたこと
- 塗装缶はぬるま湯(約30℃)で温めて、塗料の出をよくする。
- 近い距離で塗ると塗料が垂れてしまいやすくなるので、距離を取って吹き付ける。(塗装面から約30~40cm程)
- 何もないところから吹き始めて、何もないところで吹き終わる。
- 塗りムラができないように、一定のスピードを保って吹き付ける。
- 一度で仕上げようとせず、薄く重ね塗りをする。
- 気になるところがあっても、そこだけちょっと吹き付けることはしない。
4-3.重ね塗りをする
何回か重ね塗りをして、最終的にこうなりました。
重ね塗りをするときには、時間を置いて行うようにしましょう。
5.乾かす
塗装が終わったら、しっかりと乾かします。
塗装缶の使用方法の欄には、
「⑨塗装後すぐに加熱すると塗膜がふくれたりすることがありますので、常温で24時間以上放置後、稼働するようにしてください。」
と書いてあったのでそれに従います。
私は乾くのを待っている間に、保護のためにつけていたマスキングシートやマスキングテープを取り外しました。
外すときにものを当ててせっかくの塗装に傷がつかないように注意しましょう。
5-1.悲劇が起こる…
それは早く乾いてほしいと思ってヒートガンで乾かしているときのことでした。
ヒートガンが当たって傷がついていました…
綿棒に塗料を付けて塗ったら何とかならないかと思ってやってみたら、上の画像のような感じになりました。
みなさんも、塗料が硬化する前に何か物が当たったら、このように簡単に傷がつくので、気を付けてください。
6.完全硬化させる
常温乾燥が終わったら完成!!…ではないです。
ワンタッチスプレーの使用方法の欄には、
「⑩常温乾燥後の塗膜は指触乾燥程度で完全硬化には至っていません。稼働により一時的に粘性を帯び発煙しますがやがて煙は止まり塗膜は硬化します。(180℃程度の熱が20~30分以上かからないと完全硬化には至りません。)」
と書いてあるので、常温乾燥が終わったら熱を加えて完全硬化させます。
最初はヒートガンで完全硬化させようと思ったのですが、あまりにも時間がかかるのでエンジンの熱で完全硬化させようと試みました。
やり方はバイクに乗って走るだけです。私は6時間くらい走りました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
3つの記事にわたって、使ったものや手順などをまとめてきました!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
分からないことがある場合にはできる範囲で答えるので、コメント欄やメールでお願いします。
みなさんのカスタムがうまくいくことを願っています!
それではまたどこかで!ノシ🍊
ー W400エンジン塗装に挑戦!シリーズのリンク ー
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